ウランバートル → カラコルム → テレルジ → ブルド → ホスタイ・・・![]() 些末なことに気持ちを奪われる日々が多くなっていた折に友人からモンゴルの旅に誘われた。私の夢みる、"カラコルム" の地を訪ねたくて 6月初旬に旅立つことにした。 滞在先の殆どをツーリストキャンプに設営されたゲル(パオ)に宿泊しながら各地を巡り、文字通りエメラルドグリーンの草原に身を投げ出し、 一面に広がる可憐な花々、踏みしだく足元の野草から匂い立つ芳香に癒される、言葉にならない贅沢な日々だった。モンゴル馬の背にまたがり、 柔らかな稜線の丘に目線を合わせると放牧された牛、馬、羊、ヤクの大きな群れの奥深くに、わずかに散らばる村人たちのゲルが緑の中の点描の如く 静かに置かれていた。行く先々で見る山の姿も地勢的に特有なものでまるで違う惑星に下り立ったかのような気分になった。 首都のウランバートルと違って広大なモンゴルの自然に身を置いて生活をしている人々は押しなべて物静かで控えめなとても穏やかな人々だった。 モンゴルの伝統的な刺繍の図柄を施した100%手作りのフェルトの熊さんを見つけた。手にした時の肌さわりがとても優しく心地よかった。早速、 この春生まれた友人の初孫へのお土産に決めた。それはモンゴル版テディベアになった。 ![]() |